飲料を購入する際は,裏の成分表をチェックする癖をつけて,想定外の糖分・カロリー摂取を避けましょう.
いま,飲料業界は無糖飲料ブーム
一昔前は,手軽に購入できる無糖飲料といえば,ミネラルウオーター・緑茶・麦茶くらいしかありませんでした.
しかし現在,メディア報道やSNSなどの普及で,砂糖入り清涼飲料水の常用が
様々な健康障害を引き起こすことが広く知られてきたため,無糖飲料が主流となっています.
これに関連して,大変興味深いのが下記記事です.
この記事を簡単にまとめると,
「会議用飲料の買い出しを,20代の社員と40代の社員が行ったら,
20代→水,お茶,ブラックコーヒーなど無糖飲料中心に購入
40代→コーラ,オレンジジュース,ミルクティなど砂糖入り飲料中心に購入
となり,何気ない買い出しでも世代間断絶出たよ」という記事です.
すこし脱線しましたが,上記エピソードからも,清涼飲料水に対する現代社会のニーズは無糖飲料に傾いていると思われます.
そのため,飲料メーカーは様々な無糖飲料の開発を行っています.
現在は炭酸飲料,さまざまなブレンドの紅茶,トクホ飲料など,コンビニエンスストアでも無糖飲料が簡単に入手できるようになりました.
無糖と紛らわしい飲料がある
さて,様々な無糖飲料がありますが,同じ無糖飲料でもいくつか種類があります.
- 完全無糖.(糖類がゼロ)
ミネラルウオーター,ブラックコーヒー,緑茶,無糖紅茶飲料,炭酸水などです.医師や看護師,栄養士など医療従事者が糖尿病の方へ「制限なくとっていいですよー」とお話するのは上記1.のみです. - 吸収される糖分はゼロ.(甘みとして人工甘味料入)
甘味料としてステビア,アセスルファムKなどを使用したスポーツ飲料です.VAAM, アクエリアスゼロなど.2.に関しては,血糖には影響しませんが,肥満のリスクと言われています.(以前の記事もご参考にどうぞ) - 他の糖類は入っている.(味付けに砂糖を使用していない)
砂糖不使用のカフェオレやカフェラテ,カカオ飲料,野菜ジュース,プレーンタイプの飲むヨーグルトなど.ショ糖以外の糖分や,生乳が入っていたりするため,このタイプの飲料が一番注意すべき存在です.
紛らわしいことに,「砂糖不使用」「糖質ゼロ」「糖類ゼロ」「ノンスイート」「ノンシュガー」など,メーカーごとに書き方はさまざまです.
では,どうやって見分ければいいのでしょうか?
「栄養成分表示」を見ましょう.
こういうやつです.
1.または2.の場合は,「エネルギー」「炭水化物」がゼロです.
これは某カフェラテ飲料の「ノンシュガー」タイプです.
人工甘味料(アセスルファムKやオリゴ糖)を使用しているため,血糖や体重に影響しないと思いきや,
乳製品を使用しているため,しっかりカロリーは摂取してしまいます.(しかも100ml当たりで記載して,少なくみえる表記になっています) これは上記3.のタイプの飲料にあたります.
これは「砂糖不使用」と記載のある,某野菜ジュースです.
野菜由来の糖分があるため,糖質15.2グラム入っていますね.
上記3.の飲料に該当します.
少量の摂取でも,ちりも積もれば山となります.せっかく頑張ってカロリー制限しているのに,知らないうちにカロリーを摂取しちゃうのは勿体ないですよね.
コントロールの範囲内で,無糖カフェオレ飲料などを上手に使いましょうね.
記載:2020年9月10日