糖尿病医の糖尿病日記

糖尿病(MODY3)の糖尿病医が糖尿病の記事を書きます.

おやつとの付き合い方

何となく口が寂しいから間食をしていませんか?

この記事では,間食との付き合い方について記載します.

 

 

新型コロナウイルスの影響で,在宅勤務時間が増加し,間食量も増加.

特に外出自粛期間であった2020年4月から7月頃にかけて,糖尿病外来で診察している方の血糖悪化は著しかったです.

通常,夏季に血糖コントロールが改善することが多いのですが,今年はあまり目立ちませんでした.Withコロナの影響か生活習慣が変化している可能性があります.

  

クロス・マーケティング社の調査結果によると,
在宅勤務が増加した関係で,同時に間食の摂取量も増加してきています.

在宅期間、「間食量増えた」が約半数 在宅当初と比べると「乳製品」を食べる人が増加 | リサーチ・市場調査ならクロス・マーケティングより引用.

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アンケートに回答したうちの半数(49.9%)が,在宅機関に「間食量が増えた」と回答しています.

間食習慣をつくってしまうと,毎日のエネルギー摂取量が増加するため,体重の増加をきたしてしまうことが多いです.

 

「ながら食い」は避け,間食は「特別な儀式」に 

間食による体重増加,一番の原因は「習慣化」です.
特に,仕事やテレビを見ながら等「ながら食い」は,習慣化しやすい行為の一つです.

朝食・昼食・夕食の3食で摂取カロリーが丁度よくなっている所に,ほぼ毎日間食が入ると,毎日カロリーオーバーになってしまいますよね.

ちなみに自分の場合は,間食は最大でも週1回までと決めています.外来診療で患者さんが多かったり,救急外来が忙しかった時などです.

外来でHbA1cが下がった時だけ,自分へのご褒美で間食をする方もいらっしゃいます.

 

目的を達成したため,気分を上げるため,モチベーションの向上のため,等々・・・
間食をする時は,その目的を明確にしてみる.

 

では何を食べればよいのか?間食の内容を考える.

次に,間食に向いている食品と,向いていない食品を考えてみます.

在宅期間、「間食量増えた」が約半数 在宅当初と比べると「乳製品」を食べる人が増加 | リサーチ・市場調査ならクロス・マーケティングより引用.f:id:OdaQ_DM:20200917150647p:plain

一般的に,間食にはチョコレートやクッキー,米菓,スナック菓子,アイスなどが人気のようです.

 

個包装がおすすめ

スナック菓子や大袋の菓子,バウムクーヘンやケーキ,生和菓子など,袋を開けると全部食べないといけない菓子は避けるのが無難です.

個包装されているものは,個数でカロリー調整がしやすいためお勧めです.糖質量の計算もしやすく,カーボカウントを行っている方にもわかりやすいです.

カロリー計算を行い,間食1回あたり〇袋,と決めておきましょう.

 

ロカボ製品を使う.甘味にこだわらず,風味を楽しむ

糖尿病の方は,血糖に影響しにくいロカボ食品(低糖質食)をうまく使うのが良いと思います.最近はスーパーマーケット等でもロカボ製品が簡単に手に入るようになりました.グラノーラや素煎りナッツなど.

これは自分の意見になりますが,人工甘味料を用いたロカボ製品は,強烈な甘味に慣れてしまうため,逆に注意が必要と感じます.

 

 

間食に関する記事は,今後も小出しに記載していく予定です.

 

記載:2020年9月19日