記載:2020年9月1日
"医者だけど自分なら絶対にやる事やらない事"というタグが流行しましたので,自分も乗っかってみました.
やること
— おだQ 💉糖尿病の糖尿病医 (@OdaQ_DM) 2020年8月30日
・週150分以上の運動🏃
・ナッツ摂取🥜
やらないこと
・清涼飲料水の飲用
・たばこ
・深酒
・過度な減量
・防具無しで二輪に乗る#医者だけど自分なら絶対にやる事やらない事
各項目について簡単な解説です.
週150分以上の運動
運動習慣は,血圧・血糖を下げたり,減量,寝たきりや認知症の予防につながります.
運動習慣が健康に良いのはもはや常識ですが,具体的にはどれくらいの運動量が望ましいでしょうか?
世界保健機関(WHO)やアメリカ合衆国保健福祉省(USHHS)は,週に合計150分以上の有酸素運動を推奨しています.
運動することで寿命を5年程度伸ばすことができると言われています.
なお,具体的な「有酸素運動」としては
- 時速4km程度のウォーキング
- 水中運動
- ダンス
- ガーデニング
- テニス
- 時速16km程度の自転車運動
となります.
参考までにどうぞ.
ナッツ摂取
ナッツは低カーボで,良質な脂肪酸を多く含んでいます.
これまでの研究からは,ナッツの摂取により,
2型糖尿病の発症や,肥満の抑制につながることが報告されています.
また,ハーバード大学公衆衛生大学院の調査から,
糖尿病の人がナッツを食べると,
心血管疾患(心筋梗塞など)や脳卒中のリスクが低下することが明らかになりました.
なお,具体的な摂取量としては,1日あたり0.5サービング(14g)
または週5サービング(140mg)程度が推奨されます.
余談になりますが,魚介類・オリーブオイルやナッツを主に使用した「地中海食」は
世界で最も有名な医学誌のひとつ「The New England Journal of Medicine」でとりあげられ,近年,糖尿病治療食として注目を浴びました.
参考元:
ナッツが糖尿病リスクを低下 ジャンクフードをナッツに置き換える食事法 | ニュース | 糖尿病ネットワーク
Eating a daily serving of nuts linked with lower risk of heart disease - Harvard Health
ナッツはすこしお値段が張りますが,色々な健康食品をあれこれ始めるよりも
まずは効果が実証されている「運動・ナッツ摂取」を習慣にしてみるのはいかがでしょうか.