この前,糖尿病のイヌから「タチが悪いけど,先生になかなか相談できなくて困ってる」って言われたワン.何か関係あるワンかね?
もしかしたら糖尿病の合併症が関係してるかも.あと,けい動脈や血管年齢,心臓の検査を勧めてもいいかもしれないね.
糖尿病の方は,そうではない方の3倍ほどED(勃起障害)になりやすいのをご存知でしたか?
僕たちの体は心臓から「動脈」というパイプを経て全身に血液が届けられています.
自律神経という神経からの信号を通して,カイメン体の血流が増えることで勃起しますから,神経・血管のどちらも勃起に重要な因子です.
神経障害や動脈硬化は糖尿病の合併症として有名ですよね.
・糖尿病に伴う勃起障害(ED)は,動脈硬化の予測因子となる
— おだQ🧬💉 (@OdaQ_DM) 2022年1月14日
血糖や血圧,コレステロールの値が高いままだと,血管がダメージを受け次第に狭くなります.血流が悪くなったり,血管が詰まることで,脳なら脳梗塞,心臓なら心筋梗塞.そして陰茎なら勃起不全を発症します.https://t.co/XGeIST45Y4 https://t.co/KBlDzdMsPJ pic.twitter.com/BjsGAlf3xk
動脈硬化がすすむと,細い血管から徐々に詰まっていきますから,体の中で比較的細い陰茎の動脈から症状が現れてくることが多い,と言われています.もしEDを発症したら,心臓や首の血管も同じように狭くなっていることが考えられますね.
なので,EDが疑われる方は,動脈硬化の検査や,ケイ動脈や心臓の検査を受けたほうがよいとされています.
しかしながら,なかなか相談できない話題なのと,そもそも糖尿病とEDが関係していることがあまり知られていないものですから,大部分が十分な治療を受けていないと言われています.
さて,簡単なセルフチェックとしては,簡単な質問票「SHIMスコア」がよく使用されますので,ぜひ受けていただくことをオススメします.
簡単な内容を以下に引用しておきます.
1. 勃起してそれを維持する自信はどの程度ありましたか?
2. 性的刺激によって勃起した時、どれくらいの頻度で挿入可能な硬さになりましたか?
3. 性交の際、挿入後にどれくらいの頻度で勃起を維持できましたか?
4. 性交の際、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか?
5. 性交を試みた時、どれくらいの頻度で性交に満足できましたか?
ED(勃起障害)は立派な糖尿病の合併症です.
治療できるかもしれないから,ひとりで悩まずに,一度相談してみるのもいいワンね.
あとは,EDの予防にはやっぱり血糖コントロールや動脈硬化の予防が肝心です.
参考文献: