筆者自身も、二の腕にセンサーがついていたり、おなかに機械がついていると、子どもから「なんでつけてるの?」と言われることがあります。そんなときには、『そういう体質で、必要な人もいるんだよ。お顔が違ったり、背の高さが違うのと同じで、それぞれの体に合った道具があるんだ』と説明しています。

そんな「見えにくいちがい」に光を当てるような出来事として話題になっているのが、あるバービー人形の登場です。アメリカ発のファッションドール「バービー」に、糖尿病をもつモデルが発売されました。
Barbie: First doll with type 1 diabetes released - BBC Newsround
これは、バービーを展開するおもちゃメーカー・マテル社が公式に発売した製品で、発表には、糖尿病をもつ22歳のモデル、ライラ・モスさんも参加し、大きな注目を集めました。
ライラ・モスさん
Barbie with type 1 diabetes will 'break down stigma'
このニュースを見て、糖尿病をもつ私たちや医療者はどう受け止めるべきでしょうか。糖尿病は外見では見えにくい病気ですし、特に子どもたちは自分だけが特別に見えることに、強いストレスや孤独を感じがちです。
そのなかで、こうした人形は「そういう体質をもつ人もいる」「糖尿病をもつことは特別なことじゃない」「誰もがいろんなからだとともに生きている」というメッセージを、やさしく伝えてくれます。
なお、こうした動きは、今回に限ったことではありません。たとえば、目の見えないバービーや、車椅子に乗ったバービー、義足のバービーなどもすでに発売されており、さまざまな背景をもつ子どもたちが理解されるような動きが少しずつ広がっています。
First ever 'Blind Barbie' doll released by toy-maker Mattel - BBC Newsround
もちろん、こうした商品ができた思惑というか背景が皆に理解されるためには、まだ時間も課題もあります。それでも、まずは子どもが「そういう人もいる」ということを知るだけでも、大きな意味があるのではないでしょうか。
なお2025年7月16日現在、アメリカやイギリスのAmazonなどではすでに購入が可能ですが、日本ではまだのようでした。本邦で買えるようになれば、筆者も買おうと思います。



