PiPiPi....
あっ低血糖アラートだ。補食、何にしようかな。
センセイはラムネかカロリーメイト以外に食べているところ見たことないワン。
昔から慣れてる量じゃないとうまくいかないんだよね。
低血糖の症状があったら、すぐにブドウ糖10グラム相当を摂取し、様子を見ましょう。というのは糖尿病の治療薬を使用している方でしたら一度は言われたことがあるセリフだと思います。
低血糖の対応といえば、ブドウ糖タブレットやラムネ、ジュース類や飴などが思い浮かびますね。とはいえ、ブドウ糖はすぐに手に入るものでもないし、無機質なブドウ糖タブレットではなく、せっかくならおいしいものを食べたくなるのも人間というものです。
チョコレートとかクッキーで対応してもいいのかワン?
予防のためだったらOKだよ。すでに低血糖の症状があるときはブドウ糖がいいよ。
糖質の種類、脂質の有無によって「即効性」が違う
すでに低血糖の症状が出ているときは、ブドウ糖やショ糖など、すぐに血糖を上げる単純糖質、一択です!
ブドウ糖は薬局に売っていますが、ラムネ菓子にも含まれています。ショ糖は一般的な「お砂糖」で、ジュース類やゼリー類などに含まれています。
それに対して、ビスケットやチョコレートなどは、ショ糖というよりは脂質が多いため、ブドウ糖に比べると吸収が遅れがちです。逆に言うと、これから低血糖になるかもしれないな、予防をしたいな、という場合に向いているともいえます。
低血糖の補食に何が向いているか?という研究はたくさんあるワン。
ブドウ糖 vs ショ糖 vs チョコレート
特にお子さんの場合は、ブドウ糖は味気なく低血糖でも食べてくれなかったりします。そのため、1型糖尿病をもつ子どもを対象に、飴などのショ糖やチョコレートはどうなの?という臨床試験が行われてきました。
いくつかの論文がありますが、結論としては、糖の種類ごとに「血糖回復の早さ」が違います。
①ブドウ糖(グルコース):最も即効性があり、血糖が15分以内に安定域へ戻るケースが多い。
②ショ糖(スクロース):グルコースとほぼ同じ効果があるとされ、キャンディや飴でもブドウ糖と同等の効果だった。
③果糖(フルクトース):吸収が遅く、はちみつなどは低血糖の迅速な改善には向かないとされている。
④チョコレート:脂質が多く吸収が遅いため、緊急の低血糖補食には不向きという結論。
また、米国CDCやMayo Clinicのガイドラインも、緊急の補食にはブドウ糖、ジュースなど純粋な糖質を推奨し、脂質の多いチョコレートは吸収が遅れるため推奨されないと明記しています。
「甘ければなんでもOK」じゃないってことだね…!
おいしいものは食べ過ぎに注意
低血糖を直したいだけだったのに、逆に血糖が300になってたワン…。
低血糖対応時は10グラム相当の糖分摂取が推奨されています。
「糖質10グラム」とは、
・コーラやサイダー 100cc程度
・飴玉 2個
・カロリーメイト1本
という感じで、わりとわずかの量で大丈夫です。
低血糖時は不安な気持ちも強くなるので、「ちょっとだけ」のつもりが、気づいたら1袋全部食べていて、その後に反動で高血糖になってしまう・・・というのはよくある話です。
筆者自身のデータより
低血糖時にとる分量はあらかじめ決めておいて、15分程度落ち着いて様子をみよう(自戒)
反応にはある程度個人差があるので、経験的に「これくらい食べたらちょうどよい」とわかってくることも多いです。おいしさを求めすぎると「つい食べ過ぎてしまう」ことも多いのでそこらへんはデメリットですね。。。
低血糖のとき、何を補食として選ぶかは、単なる栄養だけでなく気持ちの安定や生活の質にも関わってきます。
即効性を優先しつつ、「自分が心地よく対応できるもの」を見つけておくことが、長く付き合っていく上ではとても大切です。
自分はグレープ味のラムネがお気に入りだワン!
私はなんだかんだいってグミやラムネかな。カロリーメイトもよく使っているよ。