【糖尿病治療薬でダイエット?】GLP-1受容体作動薬とダイエットビジネス

注射を打てはやせるクスリがあるって話題だワン。

GLP-1受容体作動薬の話だね。
本来は2型糖尿病の薬として使用されているけど、「ダイエット薬」として注目されている現状について、医療者視点でゆるっと語ってみたいとおもうよ。

 

GLP-1受容体作動薬とは?

もともと糖尿病治療薬として開発された「GLP-1受容体作動薬」は、強力な血糖降下作用に加えて、食欲を抑制する効果があることから、大きな体重減少効果が認められています。

また、最近の研究でSGLT2阻害薬と同様に心臓・腎臓の保護作用をもつこともわかり、まさに次世代の糖尿病薬として注目を浴びている薬です。

本邦では2010年からビクトーザ®という毎日注射タイプのものが発売されて以降,週1回でよいもの、さらに体重減少効果が高いもの、経口薬のものが次々出現し販売・使用されています。

その高い減量効果から、2024年の一時期は世界中で品薄になり本来治療が必要な方に届かない事態が起こりました↓

最近では「リベルサス(飲み薬)」「オゼンピック(注射)」などの名前も一般に知られるようになってきました。

実際に筆者がカフェなどに行くと、女子大生風の若者が普通に注射の話をしているなど、不思議な時代になったものだなと感じます。

 

美容クリニックが「GLP-1ダイエット」と称し販売

2023年ごろから、美容目的でこの薬を使うクリニックが急増しています。

特徴的なのはその手軽さです。

  • ネット完結で薬が届く
  • 問診も医師じゃないスタッフが実施するケースあり
  • 副作用対応なし、アフターケアなし

なお、美容痩身関係の医師や看護師の求人も急増していて、給料も非常に高いよ。

最近では、研修医を終えたらすぐに美容業界へ入職する「直美」が医療界で問題になってるワン。

 

で、何が問題なの?実際の副作用は?

GLP-1受容体作動薬は強力に効く反面、副作用もわりかし出ます

  • 吐き気、嘔吐、食欲不振
  • 肝障害、膵炎
  • 重度の低栄養や入院が必要になるケースも

医療機関での使用では、少量からスタートして徐々に増量し、副作用に細かく対応するのが常識。でも美容目的の利用では、最初から最大量を選べてしまうことも。

ネットで完結する美容クリックなどは、診療ができる実体がないので、副作用が出たら病院の救急外来に案内しちゃってるワン。

診る側としてはやるせない気分になるよ。

なお、すでに痩せている方がGLP1受容体作動薬を投与した結果、体重が激減し、栄養失調で入院する例も報告されています。

 

ただし、近年は治験により糖尿病ではない肥満症の方にも安全に使用できることがわかってきました。

 

odaqdm.com

 

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クスリで痩せるって、なんかズルいような気がするワン。

いや、ズルいということはないと思うよ。実際に効果がある薬だし、副作用やアフターケアに気を付ければ、僕自身はあまり否定しないよ。

なるほど。お金儲けのために「すでに十分痩せている人が、さらに痩せたい」という人に安易に販売したり、副作用が起きても丸投げするのが問題だワンね。