糖尿病っていわれたから、さっそくネットや本で食事について調べるワン。
かちかち・・・🖥️🖱️
はい、糖尿病をもつ人は、お寿司・ラーメン・饅頭・果物・ジュース・菓子パン・お菓子・カレー…全部ダメだワン!
…えっ、それもう人間としての楽しみ全部アウトじゃない?
でも有名なセンセイが「食べちゃダメ」って言ってたワン!
その指導、昭和からタイムスリップしてきたのかな!!
「糖尿病をもつ人食べていけないものリスト」って、実際どうなの?
「糖尿病をもつ人は○○を食べてはいけない」という言葉、よく聞きますよね。でも、それって本当でしょうか?
例えば…
- 「果物は糖分が多いから禁止」
- 「お寿司はご飯の塊だからNG」
- 「菓子パンは血糖が上がるから禁止」
こういった「禁止リスト」が頭に浮かぶ人、多いかもしれません。実際の医療現場でもそのようなやり取りを見かけることがありますが、医学的には根拠がないイジメのような指導です。
医学的には「絶対にダメな食べ物」は存在しません!!
糖尿病をもつ人の食事内容においてもっとも重要なのは、個々の体格や活動量に応じた「総エネルギー量」「塩分量」です。
つまり、甘いものや炭水化物を完全に排除する必要はなく、食べ方と量が大事なのです。
ちなみに肥満がない(太っていない)糖尿病をもつ人へのカロリー制限は薦められていないよ。
なお、果物にはビタミンや食物繊維も含まれており適量の摂取が推奨されておりむしろ健康的。
目安は「1日80キロカロリー分」だよ。
こちらのサイトなどを参考にどうぞ。
果物で80キロカロリー分に相当する量は、次のとおりです。
いちご:約6個(250g)
バナナ:1本(100g)
みかん:中2個(200g)
ぶどう(巨峰):中10粒(180g)
キウイフルーツ:1と1/2個(150g)
リンゴ:中1/2個(150g)
すいか:小玉1/6個(200g)
日本梨:大1/2個(200g)
かき:中1個(150g)
もも:大1個(200g)
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本当に気をつけるべきは「総量」
甘いものやデザートなども、結果的な糖質・脂質・塩分の「摂りすぎ」が問題であって、特定の食品が悪者なのではありません。たとえば…ラーメンやカレーなどのハイカロリー食品であっても、スープを残したり、前後の食事の塩分やカロリーを少なくするなどで対応すれば大丈夫です。
とはいえ、それを全員に説明するのは難しいので、わかりやすくハイカロリーなものを一律に「◯◯は駄目」と言っているのですね。
「どのくらい食べてもいいか」ということを意識する
食事はどれくらい減らすか、というより、どれくらい食べていいか、を考えるといいと思います。そのうえで、必要に応じて薬を使っていく、というスタンスです。その方が結果的に長続きします。
— おだQ🧬💉 (@OdaQ_DM) 2025年3月5日
また、運動すると短期的には血糖が上がる事があるんですが、トータルでみると身体にはプラスで同様です。
糖尿病をもつ人への食事療法、というと、食事「制限」という言葉が使われることが多いですよね。
ただ、食事はどれくらい減らすか、というより、どれくらい食べていいか、ということが重要です。
もうひとつ大切なのが、食べ物を敵視しないこと。無理に我慢しすぎると、かえってストレスや暴食の引き金にもなりかねません。
「我慢=治療」ではなく、「楽しむ工夫=長く続けられる治療」なんです。
一律で「これはダメ」「あれもダメ」とするのではなく、自分の生活スタイルに合わせた「自由度のある」食事設計をしていきましょう。
「制限」じゃなく「自由と工夫」で、ゆるゆる楽しい糖尿病ライフを送りましょう。
★ただ実際は糖尿病をもつ方の食事内容については、病状や合併症の程度により異なります。ぜひ主治医へご確認くださいね。