糖尿病医の糖尿病日記

糖尿病(MODY3)の糖尿病医が糖尿病の記事を書きます.

僕がMODY(若年発症2型糖尿病)と診断された話②

 

前回の記事の続きになります.

  

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「糖尿病」

血糖測定の翌日,父親が通う病院へ受診することに.
最初から糖尿病ということがわかっていたため,小児科ではなく糖尿病内科へ受診することになりました.

 

病院に到着し,とりあえず血液検査と尿検査を受け帰宅.

 

後日,採血の結果を聞きに受診する.
センセイから結果をもらい,HbA1cは7.0% でした.(現在の基準に直すと7.4%相当)
6.1%を超えると糖尿病型と言われますから,間違いなく糖尿病です.

 

 「きみは糖尿病です.」
担当してくれたセンセイから言われましたが,
実感がわかず,不思議な気分でした.

 
「ただ・・・」
「採血検査で一つ気になる項目があります.
 GADという1型糖尿病の検査がマイナスなんです.」
「この年令だと,1型糖尿病のことが多いのですが,これでは2型糖尿病という診断になってしまいます.他の検査も色々調べたいので,入院しましょう」

 

   

成人じゃないのに成人型??

そういうわけで,学校を休んで,2週間入院することになりました.

 

2型糖尿病の疑いで,小児科ではなく糖尿病内科の病棟へ入院しましたので,周りにはおじさんおばさん,お爺さんお婆さんしかいませんでした.

採血検査は多いし,夜には叫び声が聞こえることもあり気分は最悪.ずっとゲームボーイをやって気を紛らわせましたが,正直,人生最悪の2週間でした.

 

入院中は,血糖値のコントロールの他に,合併症の検査を行います.

そのなかでも,神経伝導速度検査という検査がとても痛くて一番イヤでした.手足の神経に電気をビリビリ流して反応をみる検査なんですが,体に電気を流すので当然痛い.

さいわい結果は正常だったようですが,トラウマになってしまったので,できれば一生受けたくない検査です.

神戸市立医療センター中央市民病院のHPより引用

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その後も,いろいろな検査を受けました.

でも,どの検査でも,どう考えても,2型糖尿病としか考えられない結果でした.

 

結局,僕は「2型糖尿病」と診断されました.

当時は,「成人型糖尿病」や「インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)」という名前だったので,成人してないのに成人型??と大混乱しましたが,インスリンの注射をしなくてもいいと言われたので嬉しかったのを覚えています.

 

疑問と矛盾だらけの教育入院

糖尿病に関係する検査の他に,糖尿病の知識をつけるのも大事なポイントです.

糖尿病はなぜなるのか?
血糖が高いと,どんな合併症があるのか?
どんな治療薬があるのか?

 

ビデオや教科書を見て,糖尿病のことを学習します.

でも,その内容は

「いわゆる成人病」
「食べ過ぎや運動不足,肥満が原因になる」
「生活習慣が悪いと発症する」
「お酒やたばこはやめましょう」

という説明で,小学生の僕には何一つあてはまらないものでした.

担当の看護師さんに聞いても,子どもの2型糖尿病の経験はないらしく,まともな回答は得られませんでした.

 

 「もしかして,僕は普通の糖尿病ではないのでは??」

 

 

もう少しだけ続きます.