糖尿病医の糖尿病日記

糖尿病(MODY3)の糖尿病医が糖尿病の記事を書きます.

GIP受容体作動薬チルゼパチドが発売目前.血糖・肥満改善効果が期待

新しいインクレチン関連薬,チルゼパチド(GIP受容体作動薬とGLP-1受容体作動薬の配合剤)の治験が進んでいます.

11月14日は,世界糖尿病デー.

毎年11月14日は,世界糖尿病デーです. 今回の記事では,世界糖尿病デーについて,簡単に記載します.

1型糖尿病のハネムーン期,本当は拒食期間?

1型糖尿病を発症した方で,治療半年~1年め辺りにインスリンの必要量が下がる期間があります.これをハネムーンピリオド(ハネムーン期)と言います.

健康は足元から?フットケアをはじめよう.

世界において30秒に1本,糖尿病足壊疽(えそ)が原因で足が切断されています.ほとんどの糖尿病足壊疽は,正しい予防法で回避が可能です.

インスリン治療は週1回?新しいインスリンの話

1週間の間,効果が持続する新しいインスリン,「アイコデック」の治験が進んでいます.

COVID-19感染症が重症化しやすい糖尿病患者は?

この論文をひとことでまとめると: 1型/2型糖尿病患者に共通してCOVID-19感染症の死亡リスクが上がる要因として,高齢,腎障害,肥満or痩せ,脳卒中/心不全既往,血糖コントロール不良 (1型は10%以上,2型は7.6%以上)が挙げられた.

内服GLP-1受容体作動薬のお話

現在,日本で使用可能なGLP-1受容体作動薬は注射薬のみですが,リベルサス®という内服のGLP-1受容体作動薬が発売目前で,期待されています. リベルサス®(経口セマグルチド)とは セマグルチド(semaglutide)というGLP-1受容体作動薬です.一番の特徴は,「G…

インスリン使用中,旅行で注意するべき11のポイント

インスリンを使用してる方でも,海外旅行や飛行機の搭乗に制限は全くありません.しかし,いくつか気を付けるポイントはあります.

クリニカルイナーシャという言葉をご存じですか?

クリニカルイナーシャとは,治療目標を達成していないにも関わらず,惰性をもって積極的な治療を行わないことを指します.医療従事者/患者の両方が原因になりうる,難しい問題とされています. この記事は下記,アメリカ糖尿病学会からの報告を基に作成して…

HbA1cの変動をなるべく少なくしよう

この論文をひとことでまとめると: 2型糖尿病患者において,HbA1cが目標内でも変動が激しい場合,合併症リスクが増加する.

おやつとの付き合い方

何となく口が寂しいから間食をしていませんか? この記事では,間食との付き合い方について記載します.

糖尿病の心理的負担の強さは死亡リスクに影響する

この論文を一言でまとめると: 男性の2型糖尿病患者においては,心理的負担(PAIDスコア)が高いと全死亡リスクが上昇する.